爪水虫は市販の薬で治る?おすすめの商品や実践すべき予防法について

 

治りにくいといわれる爪水虫。
というのも爪水虫の場合、一般の水虫の薬を塗っても硬い爪の中まで成分が浸透しづらいのです。
そのため、爪水虫を治療するためには、病院にかかって飲み薬を長期間服用するしか方法がありませんでした。

 

でも「病院にかかりたくない」「できれば自分で治したい」という方は多く、病院で出される飲み薬が不安な方や検査結果などによっては飲めない方も。
そこで今回は、爪水虫専用の市販薬と予防法についてご紹介します。

 

 

爪水虫は白癬菌によっておこる感染症

爪水虫は、カビ(真菌)の一種である白癬菌が爪に感染して発症します。
白癬菌はケラチナーゼという酵素を出して、皮膚の角質の構成成分であるケラチンというタンパク質を溶かし、それを食べて増殖。
そのため、皮膚の角質や爪などケラチンが多く含まれる部位に発生しやすいのです。

 

爪水虫は足の親指によく見られます。
爪の白濁や変形、厚くなる、ボロボロ欠ける、などの症状があれば、爪水虫に感染している可能性が。
痛みやかゆみなどの自覚症状は少ないですが、放置すると進行して皮膚にまで入り込み、痛みが発生することも。
家族など周囲の人にうつしてしまうリスクもあるため、早期の治療が大切です。

 

爪水虫は市販の薬で治る?おすすめの商品は?

一般の水虫薬は爪の中まで成分が浸透しづらいため、爪水虫には効果がありません。
ここでは爪水虫の治療におすすめの市販の商品をご紹介します。

 

強力な角質剥離作用をもつ「エフゲン」

エフゲンは、白癬菌に対して抗菌作用のあるウンデシレン酸と、角質層を軟化させ、有効成分を浸透させるサリチル酸を配合した市販の水虫治療薬。
爪水虫にも効果があります。

 

エフゲンは液体のお薬で、1日1〜2回ハケやガーゼなどで患部に塗布するのですが、爪水虫の場合は使い方に少しコツがあります。爪水虫の治療では、硬い爪の奥まで薬の成分を浸透させる必要があります。しかし、爪の表面には油膜があるため、そのまま塗るだけでは液体のお薬は弾かれてしまうのです。

 

それを防ぐためには事前に爪を短く切り、やすりなどで爪の表面を削って薄くしておくのがポイント。こうすることで、爪の裏まで薬効成分を染み込ませることができます。

 

エフゲンを塗布する際は、爪だけではなく爪と皮膚の境目にもしっかり染み込ませます。
さらに、エフゲンを染み込ませたガーゼや脱脂綿で爪を覆い、ラップで包んでテープで固定。
この方法を、毎日お風呂上りから就寝する前までの時間続けると効果的です。

 

有効成分が爪に浸透しやすい「クリアネイルショット」

爪水虫の原因菌である白癬菌は硬い爪の中に潜んでいるため、薬の成分を爪の中まで浸透させる必要があります。
クリアネイルショットは、爪への浸透力に特化した市販の爪水虫専用ジェルで医薬品ではありません。

 

クリアネイルショットは、人体への影響が少ない植物由来成分を配合し、独自の浸透力で爪の奥深くまで届けるのが大きな特徴。

 

爪の表面には親油性の膜があり、油に馴染みやすいという特性があります。
クリアネイルショットはこの特性を活かし、有用成分をオイルで包み込む「浸透力特化型製法」で作られているため、硬い爪にも有用成分がしっかり浸透するのです。

 

クリアネイルショットの主な成分は、竹酢液(ちくさくえき)、テルピネン-4-オール、α-テルピネオール、シトラール、シトロネラール、ポリアミン、スクワラン、アボカドオイルです。

 

殺菌・消毒作用

竹酢液は竹炭を作るときにできる液体で、クリアネイルショットの主成分。
アルコール類やフェノール類、酢酸など200種以上の成分が含まれていて、殺菌・消毒作用や皮膚の角質を柔らかくしたり引き締めたりする作用があります。

 

テルピネン-4-オール、α-テルピネオール、シトラール、シトロネラールは、精油などにも含まれる成分で、竹酢液と同様に殺菌・消毒作用があります。

 

爪を作り出す

爪は主にケラチンでできており、このケラチンの生成に関わっているのがポリアミン。
ポリアミンには体の新陳代謝を活性させる効果があり、ケラチンの生成を促すことによって健康的な爪を作り出してくれます。
そのため爪に直接塗ると、より早く健康的な爪に生まれ変わることができるのです。

 

保湿

スクワランは肌の中にも存在するうるおい物質。サメ類の肝油から作られる成分で保湿効果があり、皮膚を乾燥や紫外線から守ってくれる大事な物質です。
爪を保湿することで柔らかくし、有用成分の浸透性を高めます。

 

美容液としてよく使われているアボカドオイル。
ビタミンEやミネラルが豊富に含まれており、栄養補給や老化予防にも効果が。
スクワランと同じく保湿効果があり、爪に塗ることによって有用成分の浸透性を高めます。

 

【爪水虫】病院の塗り薬にはどんなものがある?

従来、爪水虫は爪の奥の方に潜んでいるため、一般的な水虫薬では十分な効果がなく、抗真菌薬の飲み薬による治療法しかありませんでした。
飲み薬の効果は高いのですが、爪白癬の治療は長期間(半年〜1年)に渡り、また飲み薬は全身に作用するため、肝機能障害や血液障害といった副作用が問題に。

 

特に爪水虫患者の多い高齢者では、他の薬との併用が難しく、抗真菌薬の服用が制限され、爪水虫の治療ができない方も多かったのです。
そこで研究が進められ、爪水虫用の塗り薬が開発されました。
ここでは病院で使われている爪水虫の塗り薬をご紹介します。

 

クレナフィン

2014年9月に発売されたクレナフィンは、エフィコナゾールを有効成分とする日本初の爪水虫専用塗り薬。

 

塗るだけで爪水虫の治療ができる画期的な抗真菌薬で、爪の奥にまで浸透するため、爪水虫に対して効果を発揮します。


使い方

1日1回、入浴後に爪の水気を拭き取り、爪水虫を患っている爪全体に塗布。
クレナフィンのボトルの先端はハケ状になっており、塗りやすくなっています。
爪の中と皮膚の境目にも塗りこみましょう。
かぶれの原因になるため、はみ出たお薬はしっかりと拭き取ります。

 

副作用

報告されている副作用は、接触性皮膚炎、水疱、紅斑、かゆみ、腫脹・疼痛、皮膚剥脱、爪甲脱落などの局所の副作用。
重篤となることは少なく、多くはクレナフィンの使用を中止すれば自然と改善していきます。

 

皮膚刺激性が強い外用抗真菌剤が高濃度で配合されているのに加え、添加物にエタノールを使用しているため、皮膚についた薬液は必ず拭き取りましょう。

 

ルコナック

2016年4月、クレナフィンに次いで発売された爪水虫の塗り薬。
有効成分ルリコナゾールが高濃度配合されており、高い浸透力を持っています。


使い方

1日1回入浴後、爪の水気をしっかり拭き取ってから、ルコナックを爪水虫の爪全体に塗布します。
使用前には先端部分を指などで数回押し、空気を抜きましょう。

 

ルコナックには、クレナフィンのようなハケはなく、容器を下向きにして、先端を爪水虫に押し当てて使用します。
1回押して薬液を出し、それを爪全体に塗り広げます。

 

量が足りなければ薬液を追加し、その後爪と指の間に1回押して薬液を出します。
皮膚にルコナックが付着すると刺激を感じることがあるため、必ず拭き取ってください。

 

副作用

報告されている副作用は、皮膚乾燥、接触皮膚炎(かぶれ)、爪囲炎、湿疹・皮膚炎、皮膚刺激、乾燥症、などの局所の症状がほとんど。
重篤となることは少なく、ルコナックの使用を中止すれば自然と改善していきます。

 

爪水虫の治療期間はどのくらい必要?

爪水虫を完治するには、長期間の治療が必要です。
クレナフィンとルコナックは爪の水虫に作用する薬であり、一旦変色した爪を改善するものではありません。

 

爪水虫を完治させるためには、爪が新しいきれいな爪に完全に生え変わることが必要。
変色・変形した爪が新しい健康な爪に生え変わるまで根気よく治療を続けましょう。

 

爪が生え変わる期間は、手の爪で半年から1年、足の爪では1年から1年半といわれています。
その間は薬を使って菌を退治しつつ、新たに生えてきた爪に感染させないようにしながら、完全に爪が新しく生え変わるのを待ちましょう。

 

途中で薬をやめてしまうと、残った菌が新しい爪にも感染してしまうため、また最初から治療することに。
完治させてしまえば再感染しない限り発症しないので、根気よく治療しましょう。
自分が使いやすい薬を使うことが、治療効果をより確実なものにします。

 

水虫用外用薬の塗り方について

お薬を塗る際には、いくつか注意することがあります。
正しく使用して、爪水虫を治しましょう。

 

薬は使用回数をしっかりと守る

早く治したいからと、決められた使用回数よりも多く塗らないようにしましょう。
皮膚に刺激を与えることになり、かぶれなどの副作用の原因になりかねません。
使用回数を守り、毎日続けましょう。

 

冬も薬を塗り続ける

冬になって水虫の症状がおさまってくると、「治った」と思いお薬を塗るのをやめてしまいがち。
しかし、白癬菌は冬の間は角質層に潜んでいて、高温多湿の時期になるとまた活動を始め繁殖するのです。

 

白癬菌の数が少なくなる冬こそ治療のチャンス。
お薬をしっかり塗り続けましょう。

 

爪水虫の正しい予防法・対策とは?

爪水虫の治療には、お薬の使用はもちろん日常生活での予防法や対策も重要です。
いくつかご紹介します。

 

履物を履く時間を短くし、出来るだけ素足で過ごす

靴の中は、白癬菌が好む高温多湿の状態。靴を履いている時間が長いほど、白癬菌が繁殖しやすいといえます。
出来るだけ靴下も履かず素足で過ごす時間をつくりましょう。

 

足拭きマットはこまめに洗い、天日干しする

白癬菌の繁殖しやすい足拭きマット。水虫の人が使ったマットの上を素足で歩くだけで、うつってしまう可能性があります。
家族が水虫の場合はマットの共用を避け、こまめに洗濯して天日干しをしましょう。

 

手足は指の間も石鹸でしっかりと洗うこと

指の間には汚れが残りやすいので、石鹸を使ってしっかり洗いましょう。
白癬菌が皮膚に付着しても、すぐに洗い流せば水虫に感染することはありません。

 

殺菌作用の高い酢を入れて毎日足湯を行う

酢には殺菌効果があり、古くから水虫治療の民間療法として使われています。
酢を入れて足湯をすると皮膚が酸性化するため、酸性に弱い白癬菌は死滅するのです。

 

水虫の予防になり、軽い水虫であればこれだけで治ることも。
酢を入れた足湯を毎日行いましょう。

 

まとめ

治療のハードルが高かった爪水虫が、市販の塗り薬で治療できるようになりました。
病院に行くことをためらっていた方や、飲み薬が飲めなかった方にとっては嬉しい選択肢のひとつ。

 

完治するまで時間はかかりますが、毎日続けることが大切です。
市販のお薬を一定期間使用しても効果がみられない場合は、医師に相談するとよいでしょう。

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