爪水虫の飲み薬は肝臓に悪い?副作用や種類・飲み方について解説!

 

爪水虫の治療に使われることが多い飲み薬。
塗り薬では、薬の有効成分が爪の奥の白癬菌まで届きにくいため、飲み薬が処方されるのです。
飲み薬であれば、身体の中から白癬菌の繁殖を止め殺菌できるので、爪水虫の治療に効果を発揮します。

 

そんな爪水虫の飲み薬ですが、服用するとなるとよくわからないことも。
ここでは、副作用や薬の種類、飲み方について解説します。

 

 

爪水虫の飲み薬は肝臓に悪いって本当?〜副作用について〜

薬には副作用はつきもの。
それは爪水虫の飲み薬も同じです。
副作用や服用の際の注意点には、どのようなものがあるのでしょうか。

 

テルビナフィンで肝障害を起こし死亡したケースも

 

爪水虫の飲み薬はイトラコナゾールとテルビナフィンの2種類。
どちらも肝臓の機能に影響を与える可能性があります。
過去には、テルビナフィンを服用していた患者が、重篤な肝障害を起こし死亡したケースが報告されています。

 

吐き気・下痢など消化器系への影響

人によっては、吐き気・下痢・胃部不快感・腹痛などの副作用が出ることも。
少しでも身体に異変を感じた場合は、服用を中止して医師に相談してください。

 

定期検査(血液検査)は必ず行うこと

爪水虫の飲み薬を服用する場合、欠かせないのが定期的な血液検査。
肝臓に負担をかけていないか、また副作用が出ていないかを確認しながら治療していきます。
肝臓の機能が悪化した場合、飲み薬による治療を中止することも。

 

爪水虫の飲み薬は妊婦が飲んでも大丈夫?

爪水虫の飲み薬は、妊娠中の服薬に関する安全性は確立していません。
妊婦さんはもちろん、妊娠を希望している方や授乳中の方は、医師に相談し、やむをえない場合以外の服薬は避けましょう。

 

【爪水虫の飲み薬】種類・飲み方について

爪水虫の飲み薬には、イトラコナゾールとテルビナフィンの2種類があり、服用方法に違いがあります。

 

【パルス療法(イトラコナゾール)】1週間服用し3週間休む方法

イトラコナゾールは、「パルス療法」という飲み方をします。
これは「薬を1日2回(朝4錠・夕4錠)1週間服用し、3週間休薬」を1パルスとして、これを3回繰り返すというもの。

 

イトラコナゾールは、爪に移行しやすい性質があります。血液中から爪に移行し、その後1年以上、爪での白癬菌の増殖を抑制し続けます。

 

イトラコナゾールのメリットは、服用期間が短く、治癒率が高いこと。一方、併用禁忌が多く、イトラコナゾールを服用できない場合がある、また、コストが高いといったデメリットがあります。

 

【短期療法(テルビナフィン)】6ヶ月毎日飲み、その後休薬

一方、テルビナフィンは「短期療法」。
これは「薬を1日1回6ヶ月間飲み、その後は休薬して経過観察をする」というものです。

 

テルビナフィンには、高い殺菌力があり、イトラコナゾールに比べコストがかからない、といったメリットが。
しかし、イトラコナゾールに比べると治療に要する期間が長い、というデメリットもあります。

 

症状がなくなっても薬は半年間は続けること

爪水虫の治療は、爪の奥にいる白癬菌を死滅させ、健康な爪を再生することが目標。
薬の使用を始めれば、1ヶ月程度で症状の改善がみられますが、このときはまだ白癬菌の活動を抑えているだけ。

 

しつこく残る白癬菌の場合、3ヶ月以上も経って再び活動することがあります。
そのため、爪がきれいになってきても、半年間はそのまま薬を続けましょう。

 

【爪水虫の飲み薬】費用はどのくらいかかる?

実際に、爪水虫の飲み薬を服用するとなると、費用はどのくらいかかるのでしょうか。
イトラコナゾールとテルビナフィンは、どちらも健康保険が適用されます。
しかし、もともとの薬の値段が高く、また、診察代や検査代は別に必要となります。注意してください。

 

下記は費用の目安です(健康保険3割負担の場合)。

 

  • 【パルス療法(イトラコナゾール)】1ヶ月10,500円
  • 1ヶ月10,500円×3ヶ月=31,500円

 

  • 【テルビナフィン】1ヶ月4,300円
  • 1ヶ月4,300円×6ヶ月=25,800円

 

費用だけを比べると、テルビナフィンの方が安いのですが、治療期間は2倍になり、6ヶ月間毎日服用する必要があります。
イトラコナゾールの治療期間は3ヶ月で、そのうち実際に服用するのは3週間のみ。

 

爪水虫の各外用薬の特徴・扱い方について

爪水虫の外用薬には、主に液剤(チンキ)・クリーム剤・軟膏があります。
その他、特殊なものとしてスプレータイプも。

 

外用薬は爪水虫治療の基本となるもの。
使い方次第で、治療経過は大きく違ってきます。
ここでは、薬の効果を最大限に活かすために、各外用薬の特徴と扱い方についてご紹介します。

 

アルコールが基材の液剤(チンキ)の特徴と扱い方

アルコールが基材の液剤には、しみるものが多いため、症状が悪化している患部には使用できません。
すぐに乾くためつけ心地はよいのですが、あまり浸透力はありません。

 

爪水虫の場合、薬の有効成分を硬い爪の奥までしみ込ませることが必要です。
事前に水虫に感染している爪の部分をごく軽くこすり、その上から薬を塗るようにしましょう。
決して無理に強くこすらないでください。

 

使用方法は薬の容器によって異なります。
液剤の容器は先が細長いノズル式になっているものが多く、液が余分に出ないよう工夫されています。
この場合は、患部に直接塗ることが可能。

 

ノズルがついていない容器の場合は、コットンや綿棒に液をしみ込ませ、点を描くように少しずつ塗布。
この場合、容器から直接患部に薬をかけないようにしてください。
余分な薬が流れ出て無駄になるばかりでなく、患部に適量の薬が行き渡らないためです。
また、患部以外の皮膚を刺激して、痛める原因にもなりかねません。

 

クリーム基材の外用薬の特徴と扱い方

クリーム状の外用薬はベタつくため、つけ心地が悪いという方もいます。
しかし、このタイプの薬は、長時間皮膚に成分がとどまり、浸透力に優れているため、爪水虫の治療には最も多く使われています。

 

指先に少量を取り、液剤と同様、患部を中心に広めに薄く塗布します。
爪の先端部分だけではなく、爪の周りや爪母にもしっかりと。
こうすると、甘皮から薬が吸収され、白癬菌が増殖している爪甲下まで成分が届きやすくなります。

 

爪と足の裏の両方に水虫ができている場合は、足の裏全体に白癬菌が付着している可能性が。
この場合は、爪だけではなく必ず足の裏にも広く塗りましょう。
また予防として、1週間に1回程度、足の裏全体に薬を薄く塗ると、他の部位に白癬菌が広がるのを防ぐことができます。

 

塗布後、畳やシーツについてしまうようであれば量が多すぎるので、ティッシュで拭き取りましょう。少量で十分な効果があります。塗った後に足を洗っても、薬は角質層内に吸収されるため、1〜2日間は効果の持続が可能。

 

軟膏基材やスプレータイプの外用薬の特徴と扱い方

軟膏基材のものは、クリーム基材のものよりさらにベタつくため、あまり使用されませんが、刺激性が少ないため、爪水虫が急に悪化した時などは使用。
スプレー式の薬は操作が簡単で使用しやすいのですが、不必要なところまで薬を散布してしまう問題点も。
抗菌・消臭を目的とした靴用のスプレーもあるため、選ぶ際には注意しましょう。

 

【爪水虫】市販品を購入する際の注意点は?

まず自分の爪水虫の状態を把握し、そのタイプに適した抗真菌剤を選びましょう。
液剤がしみるときは軟膏剤を、症状が軽くなってきたらクリーム剤を。
予防や悪化防止にはスプレータイプを使用するなど、患部の状態によって使い分けることがポイントです。

 

数日使用しただけで「効果がない」と思い、次々に他の薬に変えることは避けましょう。
商品名が異なっていても、成分が同じであれば意味がありませんし、むしろ皮膚が刺激され、傷つける原因にもなりかねません。
ただし、パッチテストで自分に合わないとわかったときは、使用を中止してください。

 

市販の薬を長期間使っても症状がよくならず、かえって悪化しているような場合は、爪水虫ではない可能性もあります。
その場合は、なるべく早く皮膚科で診察を受けましょう。

 

まとめ

爪水虫の治療に使われる飲み薬は2種類あり、服用方法や副作用、治療期間、費用などの違いがあります。
肝臓に負担がかかる可能性があるため、医師に相談し、ご自分に合った飲み薬を選ぶとよいでしょう。

 

また飲み薬を服用する際は、塗り薬を併用するとさらに効果的。
患部の状態に適した剤型のものを選ぶようにしましょう。

関連ページ

マニキュア好きの方必見!女性にも多い爪水虫の原因や初期症状とは?
女性の生活環境には、爪水虫になりやすい原因がいくつもあります。爪水虫の初期症状と合わせて解説致します。
爪水虫を事前予防する靴・靴下の選び方や正しい履き方について
爪水虫を事前予防する靴・靴下の選び方や正しい履き方について解説します。
爪水虫の初期症状〜末期症状の見た目は?進行を抑える治療方法
爪水虫は自覚症状がないまま進行してしまうため、初期の症状を知っておくことでいち早く発見し、早期治療を行うことができます。
爪水虫は病院で何科を受診すればいい?費用や治療方法は?
爪が白く濁る・厚くなる・ボロボロになるなどの爪水虫の症状が見られたとき、あなたなら何科に行きますか?何科に行けばよいのか迷っている方は是非参考にしてみてください。
爪水虫は市販の薬で治る?おすすめの商品や実践すべき予防法
「病院にかかりたくない」「できれば自分で治したい」という方のために爪水虫専用の市販薬と予防法についてご紹介します。
爪水虫の内服薬を使わない治療法※レーザーや最先端の治療法
爪水虫の内服薬を使わない治療法について調べてみました。主にレーザー治療や爪水虫の最先端の治療法について解説します。

このページの先頭へ戻る