爪水虫のレーザー治療法やその他の治療法

 

爪水虫に感染してしまうと、なかなか治りにくい上に、周囲の人にも移してしまいます。
周囲の人への感染拡大を阻止するためにも、爪水虫はできる限り治療をする必要があります。

 

今までは、内服薬による治療が第一選択でしたが、薬を長期間服用しなければならない事や、薬の副作用などにより服用できない、服用したくないという人が多くいます。
内服薬による治療以外の治療法はあるのでしょうか。
ここでは、内服薬を使わない治療法について調べてみました。

 

 

爪水虫(爪白癬)の治療の現状

Japanfootweek研究班が1999年〜2000年に行った疫学調査によると、日本には爪水虫(爪白癬)の患者が約1,200万人いるとされています。
爪水虫(爪白癬)は、塗り薬が浸透しにくいため、外用だけでは完治が難しく、今までは、内服薬が唯一の選択肢でした。

 

しかし、内服薬の有効性は75%程とされていて、服用中の薬との飲み合わせや妊娠中の人、肝機能障害などの副作用の可能性があるため内服が難しい人や、内服が長期間になることや定期的な血液検査が必要なことなどにより服用を希望しない人なども多いようです。

 

爪水虫(爪白癬)のレーザー治療 レーザーリネイルとは

レーザーリネイルは、深達度の高いレーザーを爪とその周りの皮膚に照射して、温熱により白癬菌を蒸散、殺菌して治療するものです。
治療した爪は、約1年近くかけて新しい健康な爪に生え変わります。

 

レーザーでの爪白癬の治療は、アメリカではFDAが認可している治療法ですが、日本では認可されていないため自費での治療です。
治療は一か月に一度、1回〜数回行います。
1回の治療時間は、10〜20分で、麻酔の必要もなく安全な治療法です。

 

レーザーリネイルによる治療法

最初に治療部位の洗浄を行い、2mm以上肥厚がある爪は、少し削ります。治療部位の爪とその周りの皮膚に丁寧にレーザーを10〜20分間照射して終了です。

 

足の爪は一か月で1〜1.5mmしか伸びないため、時間をかけて根気強く治療を行います。
病変部位を押し出すように新しい爪が生えてくるため、1か月ごとに確認します。
長期の爪白癬は変化がみられない場合があるので、組織を採取して白癬菌を確認します。

 

ロングパルスNd:YAGレーザーとは

ロングパルスNd:YAGレーザーは、主に一般皮膚科や美容皮膚科などで使われているレーザー機器で、赤ら顔や血管腫の除去、脱毛などに使われています。
波長が長く、レーザー光線が深部に達する特徴があります。
爪水虫の治療に主に使われています。

 

ロングパルスNd:YAGレーザー治療の有効性は順天堂大学医学部付属 浦安病院皮膚科教室の研究報告によると、
足の指80趾のうち38趾が治癒、3趾が著効、7趾が有効、10趾がやや有効、12趾が無効と、72.8% に効果があり、治療期間中の副作用はありませんでした。

 

レーザリネイルが適している人
  • 肝機能障害、腎機能障害等の人、妊娠中の人
  • 現在内服している薬との飲み合わせで服用が難しい人
  • 内服薬や外用薬による爪白癬の治療を受けたが効果がなかった人
  • 爪白癬の内服薬の服用に抵抗がある人
  • すぐに治療を始めたい人
  • 定期的な血液検査が負担に感じる人

 

爪水虫の新治療法 キャップオンネイルセラピーとは

熊本のアトピー性皮膚炎専門のクリニックが開発した「キャップオンネイルセラピー」とは、爪に薬を注入するためのキャップを装着して、薬を注入し、24時間後に外すという治療法です。
キャップをはめたまま靴を履くことができるそうです。

 

この治療法は、月に一回の薬の塗布を約半年間続けるというもので、飲み薬の100倍濃度の薬剤を使用でき、爪の中に直接浸透します。
そのため内服薬よりも、効果も安全性も高い最先端の治療法です。

 

デメリットは、キャップを装着するための面積が必要になるため、親指以外の指に適応しない可能性があるということです。
内服薬を服用できない人や妊娠中、授乳中の人など、ほとんどの爪水虫の人に適応する治療法です。
(出典 くまもと経済「爪水虫の新たな治療法を開発 アトピアクリニック 東レメディカルと共同で」)

 

爪水虫に効果がある高濃度外用薬ルコナックとは

ルコナック爪外用液は、ルリコナロール成分を高濃度で配合することにより、爪への浸透性と貯留性を高めた薬で、2016年に製造販売が認められた薬で、一日一回爪白癬に罹患している爪全体に塗布します。

 

ルコナックは、エルゴステロールの生合成を阻害し抗真菌作用を発揮します。
最初に発売された爪白癬の外用薬クレナフィンは投与制限がないのに対して、ルコナックは2017年4月末までは1回1本と制限されています。

 

また、ルコナックは、クレナフィンと比較すると、副作用が若干多く、主に皮膚乾燥、直接皮膚炎、爪囲炎、湿疹などが報告されています。
費用としては、ルコナックの方が安価になります。
(出典 日経メディカル「爪白癬に効く高濃度の外用薬」)

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